新規採用の先生が疑問に思うこと①

【新規採用教員の方々および新規採用教員を指導する方々に向けてこの記事を書いています。】
私が新規採用の頃、現場での多くのルールがわかりませんでした。
・何時に学校に行けば良いの?
・授業はどうやって始めれば良いの?
・国語の授業は横書き?縦書き?
「そんなことは自分で情報を聞きに行けよ!」
という声が聞こえてきそうですが、
その頃の私ももちろん自分から情報を集めていました。
しかし、「わからない事が分からない」状態
でたくさんの情報を同時に集めることは実質不可能です。
採用1年目が終わるくらいで、やっと学校のことがわかるようになりました。
それまでの精神的・身体的負担は半端なかったです。
多くの新規採用された方々にはそんな思いは決してして欲しくありません!!
そこで、今回は新規採用の方々が疑問に思うであろうことを
マズローの欲求階層説とともに考えていきます(今回は自己実現の欲求については書きません)。
↑のことを知らない人はこちらの記事を参考に。
ただ、今回は疑問をひたすら挙げていく内容になります。
キャリアを重ねた教員の方々がついつい忘れがちな質問内容もあると思うので、
新規採用の方々を育成する側の人たちにも是非読んで欲しいと思います。
ちなみに
生理的欲求が満たされないと、それより上位の安全欲求や尊厳欲求は満たされない
らしいです。
よって、新規教員の方々は生理的欲求を満たすことから考えた方が良いと思います。
今回のまとめは以下の通りです。
- 分からないことが分からないなら、とりあえず今回挙げたことを同僚に質問しよう。
- 校長先生にまずは聞くべし。
- 頼りれる同僚の先生に質問していこう。
それでは、新規採用の方々が思う疑問をどんどん探っていきましょ!
生理的欲求
生きていくために必要な、基本的・本能的な欲求を指します。
それに関係する疑問は以下のようなものが出てくると思います。
- 私の教室はどこ?
どこにどんな教室があるの?そこに何があるの? どこで昼食を食べればいいの?いくらかかるの? いつお給料をもらえるの? - 健康保険に加入しているかどうかは、どうやって確認すればいいの?
- お手洗いの場所は?
- 他の先生たちがお昼休みに何をしているの?
- 1時間目は、何時に始まるの?
安全欲求
安心・安全な暮らしへの欲求を指します。
それに関係する疑問は以下のようなものが出てくると思います。
- どこに車や自転車を駐車すればいいのだろう?
駐車場は安全なんだろうか? - 何時まで校舎に残っていいの?
- 何時になったら帰れるの?
- 週末に来ても大丈夫なの?
- 助けが必要なときは、
どこに連絡をすればいい? - 不安な時に誰に電話すれば良い?
- 新しい家の電話や水道、ガスとかの手配のサポートはないの?
社会的欲求
友人や家庭、会社から受け入れられたい欲求を指します。
それに関係する疑問は以下のようなものが出てくると思います。
- 私が受け持つ学年には他に誰がいる?
誰か私のことを気にかけてくれる人はいるの? 学校に来てから誰に話しかければ良いの?
尊厳欲求
他者から尊敬されたい、認められたいと願う欲求を指します。
それに関係する疑問は以下のようなものが出てくると思います。
- どうやったら誇りを持って働けるの?
誰かに励ましの言葉をかけてもらいたい。 何をすれば、自分の存在をアピールできる? 自分が全くの役立たずに思えるし、孤独だ。 学校の不文律を教えてくれる人はいないのだろうか?
おわりに
今回は新規採用の方々が思うであろう疑問をひたすら書いていきました。
まとめは以下の通りです。
- 分からないことが分からないなら、とりあえず今回挙げたことを同僚に質問しよう。
- 校長先生にまずは聞くべし。
- 頼りれる同僚の先生に質問していこう。
本来であれば、今回挙げた疑問は迎え入れる側の学校組織が
1日目に全て教員に情報を共有する必要があります。
しかし、現場の学校ではそれを期待するのは難しいです。
だからこそ、今回はこのような内容のブログを書きました。
新規採用の方々にとっては、
質問することが明確になるかもしれないし、
学校側の人にとっては共有することがわかりやすくなるかもしれません。
今回挙げた疑問を叩き台にして、さらにより良い共有事項を考えていただければ嬉しいです。
今回はここまで。
それではまた今度!!