国際保健体育教育協力とは

はじめに
博士後期課程学生として少し真面目なシリーズ、国際保健体育教育シリーズが始まりました。
ノリモリ
おめでとうございます〜!!やっとあなたがやっている学問分野の話やねんな!
モリモリくん
そうそう。ちゃんとたまには真面目に書いていきますよ!
ノリモリ
へ〜。ま〜それではいつも通り一旦まとめをよろしく!
モリモリくん
・対象地域は発展途上国。
・実際の協力活動として、運動場建設・運動会の実施・保健体育学習指導要領の改定をしている。
国際保健体育教育協力とは
私の造語です。しかし、これで終わりではなくてまずは
用語の分解をします。
国際教育協力と保健体育教育
合わせて
「国際保健体育教育協力」となります。
まずは
①国際教育協力について
については定義のようなものが文献にありましたので、今回はそれを引用させていただきます。
<中略>本書では、「日本の国際教育協力」のレビュー・分析の対象を絞るため、その対象を、特に発展途上国を対象とした日本の政府開発援助や国際機関・NGOを通じた幼児教育・初等教育・中等教育・高等教育・ノンフォーマル教育・職業訓練など全ての教育分野を対象とした国際協力・援助の取り組みとした。
このブログ全体でも国際教育協力は上記の内容に準拠します。
次に
②保健体育教育について(日本の学習指導要領を例に)
・目的は「生涯にわたって豊かなスポーツライフを実現する資質・能力を育成することができるようにすること。」
・週に平均して2 or 3回の保健体育科の授業を学校で受ける。
・体育教育として、主に競技スポーツを通して身体活動をすることが多い。
・保健教育として、栄養・睡眠・運動などの理論を座学で学ぶことが多い。
①と②を組み合わせたのが
「国際保健体育教育協力」となります。
また、この協力は日本からのという注釈をつけるのを忘れてはいけません。
よって、
日本発の「国際保健体育教育協力」となります。
この文脈から保健体育教育も日本の教育経験を生かした協力内容になります。
故に、まとめると
日本発のこれまでの蓄積した保健体育教育経験を生かした
「国際保健体育教育協力」
となります。(随時更新する可能性あり)
*ちなみに、保健体育教育と競技スポーツは別の領域になるため
野球・サッカー・テニスなどのスポーツを通した協力は国際保健体育教育協力には含みません。
国際保健体育教育協力の具体的な協力活動
・JICAが実施している学校建設に付随する運動場整備
この協力はインフラ整備に含まれますが、子どもたちが遊ぶためにはもちろんのこと、体育教育を実施するための場所づくりも強力には含まれています。
【今日は体育の日】ルワンダに”Undo-Kai”がやってきた!!!
・運動会実施
上のリンクに飛んだら日本式運動会をルワンダで実施したことについて記述があります。
日本式運動会の良さは、この活動を通して社会性や協調性を育むことができる点だと言われています。そのような概念は途上国ではほとんど持たれず、体育はただスポーツをしたり、ひたすら競争をする時間だと思われがちです。その考え方を変容させる素晴らしいツールとして運動会は注目されています。
・学習指導要領改定
認定NPO Hearts Of Goldさんが学指導要領改定に携わっています。
これは国を動かすレベルの話になるのですが、NGOさんが国の保健体育教育をダイナミックに変えている好例だと思います。
他にもJICA協力隊員として途上国現地の学校で保健体育教育の授業を実施したり、授業の質を高めるために研究授業を実施したりする人もいます。
おわりに
今回は簡単に国際保健体育教育協力についてまとめました!
ノリモリ
この分野は興味がある人はたくさんいそうやけど、まだまだ情報が整理されてへんからあんたがしっかりまとめるんやで!
モリモリくん
今回取り上げた内容には国連が掲げる政策、例えばUNICEFの「Quality Phisical Education」やJICAの「スポーツと開発」政策も深く関わってきます。
国連やJICAの動向についてもこれからまとめる予定です。
興味がある人はまた覗きにきてください。
では、またほなね!
・対象地域は発展途上国。
・実際の協力活動として、運動場建設・運動会の実施・保健体育学習指導要領の改定をしている。