ブータンの保健体育教育とスポーツ教育

はじめに
こんにちは、ヤスノリモリです。
コロナが収まる気配がないですね〜!
早く地元に帰りたいものです🚆
さて、この記事はブータンや海外の教育やスポーツ興味がある人に向けての記事です。
この記事を読むことで以下のようなことが理解できます。
【結論】ブータンの生涯スポーツ教育は始まったばかり。これからに期待!
・ナショナルカリキュラムでは学校内での保健体育教育がある。
・授業時間外行う学校スポーツプログラムがある、
・女性がスポーツをする姿をほぼ見ない。
それでは、細かく見ていきます!
ブータン王国の保健体育教育およびスポーツ教育の現状
以下、少し堅い話です。
ブータン保健体育科ナショナルカリキュラム(2016)の前書きにおいて,「健全な教育を通して健全な人を育てること.」が保健体育教育科の役割とされている.そのカリキュラムの中で,アンカー基準が5つあり,その基準を達成するために,保健体育科および学校スポーツプログラムの目標が掲げられている.ブータンの保健体育科においては,授業時間内に行う活動を保健体育科,そして,授業時間外に行う活動を学校スポーツプログラムと定めている.そのことを踏まえた上で,表1を参照していただきたい.アンカー基準は,保健体育科および学校スポーツプログラムの行動基準を決めるための大元の基準である.(ブログ著者翻訳)
上のことを簡単に言うと、ブータンの健康教育のために2つの政策あります。
- 保健体育教育を学校でします。
- 放課後や週末にスポーツ教育をします。
といった感じです。
ちなみにブータン王国の保健体育教育は、
Class PP(5歳)からClass 12(基本的に18歳)まで行われます。
ただ、実質的にはclass 6 or 8まで保健体育教育を行っている地域が多く、class 12まできちんと実施していない学校がほとんどのようです。
日本ではちゃんと保健体育を行うのが普通ですが、そうで無いパターンがあることをブータンで知りました。
また放課後や週末に行うスポーツ教育は、教員ではなくSchool Sports Instructor(SSI)が実施しています。
これは中々画期的な制度で、スポーツ指導はSSIが行うという役割分担がきっちりしています。
日本でも見習ってほしい制度ですね。
女性がスポーツをする姿をほとんど見ない
男性がバスケットボール、サッカーやバレーボールを行っている風景は街を歩けば見かけることができます。
その一方で女性がスポーツを行っているのをほとんど見かけません。
その理由を考えてみると主に2点挙げられます。
1点目は、民族衣装の関係ですぐに運動しづらいから。
ブータンの女性はキラという服を着て生活しています。
その服はスカートの長さが足首ほどまであり、簡単にスポーツができるような服装ではありません。
民族衣装の関係でスポーツを行いにくい環境になっていると考えられます。
2点目は、他者の目を気にしているから。
ブータン王国では、(私の印象論になりますが)何か目立つことをすることを特に女性は嫌います。
日本で言うと大和撫子精神が根付いているように思います。
だからこそ多くの女性がスポーツをする機会をあえて手放しているように見えます。
少し前の日本も同様で、今に比べスポーツをしていない女性が多かったようです。
平成3年日本の女性は週1回運動を実施している割合が26.7%。令和2年はそれが51%になっています。
ブータンも感覚的には同じ感じで、30年後は女性の半数以上がスポーツをする状況になるのではないかと期待しています。
おわりに
いかがだったでしょう。
以下のことを理解できたでしょうか?
【結論】ブータンの生涯スポーツ教育は始まったばかり。これからに期待!
・ナショナルカリキュラムでは学校内での保健体育教育がある。
・授業時間外行う学校スポーツプログラムがある、
・女性がスポーツをする姿をほぼ見ない。
日本でもたった30年前はほとんどの女性が定期的に運動しない世の中でした。
その事実にかなり衝撃を受けたのですが、ブータン王国でも同じ感じなのかな〜と改めて思います。
スポーツを実施すれば健康になることはデータで示されています。
多くのブータンの方、もちろん日本人も毎日を健康的に過ごせるといいですね。
より良い保健体育教育とスポーツ教育制度ができることを期待します。
それでは!
ほなね〜!