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ブータンに関する質問と答え①

 
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世界平和の実現を目指す
現役の高校教員

幼・小・中・高・大学での教員経験あり

専門は、教育・国際教育協力・ブータン王国
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以下の内容は2018年5月2日に私がブータン王国に在住していた時に質問に対する返答ブログです。

2021年になって新たに感じたものをこのように青字で追記していきます!

 

はじめに

どうも!ヤスノリモリです!

大学に勤めている師匠のゼミ生からブータンに関する質問が届きました。

というのも、今度、zoomを使って彼のゼミでお話をする機会をいただいたのです。

今のうちに質問に対する答えを作成して、より良いディスカッションをしたいと思っています。

その第一弾のQ&Aを載せます。

 

ブータンQ&A

■テーマ 『ブータンと日本の教育の違い』

⇒大学に入ることがゴールになっていう点では同じ。ブータンではClass12、高校3年生にあたる学年のテストの点数で入ることができる大学が決まる。ブータン11大学生合計8472人/全人口約70万人。日本779大学生合計120万人/1億2700万人。大学生の失業率50%以上、失業率平均は10%以下。ホワイトカラーの仕事をしたいので、試験に落ちたら次の年まで待っている。

大学に入ってから先の失業率の高さから推察できることは、ブータンの方が大学に入ることが目的になっているのではないかと思います。また、ホワイトカラーへの就職にこだわりがあるように思えます。

体罰は日本・ブータンともに禁止していますが、ブータンでは子どもたちへの体罰が日常茶飯事だと聞いています。叩かないと指導が通らないことが多いそうです。

追記

ブータン王国の方が教育カリキュラムに余裕があります。現地の学校にいる先生方は定時前に学校から帰ることは日常茶飯事です。ただ、近年では保健体育教育やICT教育をしなくてはならなくなり、ブータンの学校でも多忙化が叫ばれています。日本と同じような経路を辿ってブータン王国の先生たちもどんどん忙しくなるかもしれません。

 

■テーマ 『世界から見た日本の子どもたちにいま必要な力。』

⇒自分の興味を突き詰めて、それを仕事にできる力。これからの時代は日本にいても途上国にいてもあまり関係がなくなると思います。AI、同時通訳機械の登場、VRなどによって、自分がいる場所は関係がなくなっていく。そんな時代になった時に、みんなと同じようなことができたとしても淘汰されていく。

時間を忘れて熱中できることが、これからの子どもたちを支えるものになっていくと思います。

学習指導要領はその変化に対応できるように改定がされていますが、京都市教育委員会が発刊している教員にとっての参考書である京都市スタンダードについてはかなり厳しいものだと思います。

追記

好きなことを熱中するためにも基礎的な学力や脳がパンパンになるまで勉強をすることは今ではとても大切だと思います。偏差値をひたすら上げることも必要な力だと思うようになってきました。

 

■テーマ 『日本と比べるとあまり教育水準は高くないのに、幸せの国と呼ばれている理由 』

⇒ブータンが幸せの国と言われているのは、2005年の国勢調査で国民の97%が「私は幸せである」と答えているという記事が流れたからです。2017年、世界基準ではブータン幸福度は97位だそうです。ちなみに日本は51位。

私は、ブータンは幸せの国だとは思いません。幸せになろうとしている国だと思います。

失業率・自殺・麻薬問題など多くの問題をブータンも日本と同様に抱えています。

個人的な意見ですが、教育水準が高くなる過程で、幸福度は下がっていくのではないかと思っています。特に日本のような大学に入ることが目的になっているシステムでは、周り人と比較することで、自己肯定感が下がりやすいと思うからです

北欧のようなシステムを採用すれば、教育水準と幸福度が同時に高まると思います。現に、2017年の幸福度調査ではノルウェーが1位です。

追記

何が幸せなのかを日本人はそもそも考えることが少ないもしくはほとんどないのではないかと思います。「どの状態が幸せ?」「今じゃない?」的なノリをブータンの人々はしていました。多くを求めないことが大切だったりするのかな。

 

■テーマ 『ブータンでは様々な言語が話されているが、学校で子どもたちにどのようにして勉強をおしえているのか。』

⇒小学校では、母国語のゾンカ語の時間を除き、全て英語で授業を行います。

日本でいうと、国語の時間だけ日本語を使い、他の授業を英語で行います。

英語を主に使用するのは、理由が2つあるようです。1つ目は、世界で活躍する人材を輩出できるようにするため。2つ目は、ゾンカ語だけでは教科の言葉をカバーできないからです。

私がブータンにきて驚いたことは、学問に関わる言葉を網羅できる言語は意外と少ないという事実です。日本語は、英語を使わなくても、学問が行える世界で数少ない言語の1つのようです。

追記

とは言っても大学に進学している人が英語を流暢に話している一方で、村にいる人たちは英語は全く話せないこともあります。

 

■テーマ 『ブータンの学校ではどのような教科があるのですか?』

⇒小学校段階では情報・家庭科がありません。中学校以降は、保健体育・美術・音楽・情報・家庭科がありません。他はだいたい同じだと思います。

追記

2021年にICTが新しく教科になりました。高校3年生までにプログラミングでゲームを作成するカリキュラムが組まれました。

 

■テーマ 『ブータンと日本の比較(国民性や教育方針など)』

ータン人はプライドが高いです。何かできなくても、胸を張って言い訳を言います。人伝に聞いたのですが、プライドが高い分、逆切れをしやすいようです。ただ、怒ったことは翌日にはなかったことになっているそう。

教育については、毎年学年を上がるための進級試験があり、不合格だと同じ学年で勉強をし直します。よって、学年を上がれない子の中には進級を諦めて退学する子もいます。試験は筆記です。

追記

やっぱりのんびりしていると思います。隙があればティータイムになります。

 

■テーマ『1.ブータンに道徳のような教育があるのか?2.ブータンの英語教育』

⇒道徳教育はあります。ブータンの教育はGNHの概念をもとに、チベット仏教によって統制されています。よって、外国人が公立学校で学ぶことを見越していないシステムになっていると思います。

ブータンの英語教育は小学校入学から始まり、進級に向けての勉強を行います。

大学で務める私の感覚では、学生の英語力はTOEICでは990点(満点)、アイエルツ7ぐらいだと思います。

追記

学校では毎朝祈りの時間があります。日本で言うと毎日お経を唱えているイメージですね。

 

おわりに

いかがだったでしょうか?

読者の皆様にも何かご意見をいただければ幸いです。

今回はここまで。お読みいただきありがとうございました。

ではまたほなね!

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